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耐震性能について

グラッソに入社し丸三年が経った設計 向井です。

いきなりですが今回は今一度、耐震等級(耐震性能)についてふれてみたいと思います。 

そもそも耐震等級とは建物の耐震性の指標として用いられている基準ですが

 耐震等級の前にまず耐震に関する評価の方法は3種類あります。

①仕様規定 ・・・建築基準法による計算方法。壁量計算とも言われます。

②性能表示計算 ・・・2000年施行の品確法(住宅品質確保促進法)による計算方法で

ここで一般的に使われている「耐震等級」ができました。

耐震等級1・・・建築基準法レベル

耐震等級2・・・1の1.25倍の強度

耐震等級3・・・1の1.5倍の強度

③構造計算 ・・・建築基準法による計算方法。建物の重さを詳細に算出し、

構造体の耐震・耐風・長期荷重について安全性を確かめます。(許容応力度計算)

ここでも耐震等級1・2・3の基準があります。

 ややこしいのですが

②性能表示計算の耐震等級と③許容応力度計算の耐震等級は呼び方が一緒でも

実際の強度レベルは違います。

品確法の耐震等級3 ≒ 許容応力度計算の耐震等級2

品確法の耐震等級3 < 許容応力度計算の耐震等級3

になります。

 

そこでこれから家づくりされる方への注意点として

・壁量計算≠構造計算 であるということ。住宅会社が「うちは構造計算してます」

といっても本当の構造計算のことなのかどうかを確認しましょう。

ましてや壁量が基準の1.5倍あるから耐震等級3なんてことはありません。

・ちゃんと耐震等級をうたっていたとしても、品確法のものなのか構造計算による

ものなのか確認しましょう。

・過去の地震でも品確法の耐震等級3の建物であれば被害が出ていないというデータも

あります。品確法の耐震等級3か構造計算の耐震等級2以上の家を建てましょう。

ちなみにグラッソはシリーズにもよりますが許容応力度計算をした耐震等級3で

あるということを補足しておきます。

 

ここまで難しい話でしたが簡単に地震につよい家のポイントとして

・建物は軽い方がよい(屋根等 瓦よりはスレートや金属)

・壁(耐力壁)は多い方がよい。かつバランスよく配置される方がよい。

・床の剛性についても検討が必要。

耐震性を追求すると柱や梁が大きく、壁も多くなり窓は小さくなりがちです。

大きな窓・吹抜けで明るく開放的な大空間を望まれる方も多いですが

ご自分が何を重視するのか、バランスを考えて住宅会社の人に相談するとよいと思います。

 

法律上(建築基準法上)義務付けられているのはいわゆる耐震等級1で

2・3は任意です。どの強度レベルの家を建てたいかはお客様が決めることになります。

ただ断熱性能と同様に、これからは耐震性能もより高い住宅がお客様にとって大切である

という考えでグラッソは家づくりをしています。

 

設計 向井